機能性植物工学研究室では、薬用植物や機能性植物の大量増殖ならびに閉鎖型人工栽培による栽培研究により、資源を安全で安定供給できる研究を行っています。さらに、有用植物や微生物などからアンチエイジング効果などの機能性成分の探索や代謝工学を利用した創製を試みています。

1.薬用植物および機能性植物の閉鎖型人工栽培技術の開発研究

栽培が困難で需要の高い薬用植物や機能性植物を細胞工学的および栽培的な手法を駆使し、効率的に増殖させる技術を開発します。温度、湿度、照度をコントロールできる閉鎖型環境下において、生育適した栽培条件を明らかにします。

2.アンチエイジング作用を有する機能性成分の探索研究

優れたアンチエイジング効果を有する野生種トマトや薬用植物など選抜し、有効成分の探索研究を行っています。ショウジョウバエ、線虫、ヒト培養細胞を使い、寿命延長効果を解析しています。

3.遺伝子組換え技術を利用した機能性成分生合成に関する研究

植物の有用代謝酵素遺伝子を利用し、有用な機能性成分を生成する研究を行っています。

4.静電気を利用した浮遊物質捕捉装置の開発研究

静電場スクリーンを用いて、花粉症、ウイルス、PM2.5などの微粒子を捕捉させる技術を開発しています。それにより、安心安全な生活空間を提供するための研究を行っています。

5.植物廃棄物の利活用に関する研究

施設園芸の分野において、農業残渣処理が大きな問題となっており、資源循環型の食料・食品生産体制の構築が望まれている。施設栽培から廃棄される植物体から有効成分の抽出・精製し、機能性成分への有効活用、さらに資源エネルギーの再利用のための知見を蓄積しています。

6. 植物染料の活用に関する研究

古来より植物染料として用いられている藍、日本茜、ムラサキなどの新たな活用や機能について調査研究を行っています。


 

 

 

 

 

 

 


近畿大学・薬学総合研究所
機能性植物工学研究室
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