植物園の最近
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2024.4.19

季節外れの
ではなく、季節どおりに

季節外れのキクの花が当園で咲き競っていますが、
実はこれ、キクではなく シュンギク です。
だから、今の季節に咲くのが当然というべきか、
春に咲く菊という意味でつけられた名前なんですよね。

キクに似ていますが、
キクは キク属 Chrysanthemum
シュンギクは シュンギク属 Glebionis に分類され、
少し遠めの親戚といったところでしょうか。
しかし、つぼみの頃といい咲き始めの頃といい
とても似ています。
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標準和名はシュンギクですが、
生粋の関西人の私には キクナ(菊菜)の呼び方の方が自然です。
シュンギクとキクナは関東弁(共通語)と関西弁といわれています。
もっとも、今当園で栽培されている葉に切れ込みの多いものがシュンギクで
もっと菊の葉に似た切れ込みの少ない大きな葉のものがキクナだというのが、
関西での生活に基づく私のイメージですが、
他の関西人の方の感覚はどうでしょうか。
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正確に言うと、関西でキクナとして販売される葉の大きなものと、
葉に切れ込みの多い関西のシュンギクは同じ和名シュンギクでも
品種が異なります。
そして、私がキクナと思う葉の大きな品種も
関西以外の地域ではシュンギクの名前で販売されている姿を
目撃します。
今のところ、シュンギクの花の色として2種類目撃しています。
もっと色々な色の花があるのでしょうか?
それも気になります。



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