Laboratory of Analytical Chemistry for Pharmaceutical Sciences


分離分析の高機能化
分離分析が大きく変わろうとしています。液体クロマトグラフィーに用いられる充填剤は従来の5 umから2umへと微細化され、高い分離能を実現しました。 また、マイクロチップを使ってキャピラリー電気泳動を行うと分析時間が1分に短縮されました。これからは、これらの分離分析技術が集積化されることで、オンサイト、オンデマンド分析が実現されようとしています。我々はチップ電気泳動などの高機能分離分析技術の開発に取り組んでいます。
糖質の網羅的解析
糖質の網羅的解析法の開発に取り組んでいます。質量分析(MS)装置の大幅な高感度化を背景にLC/MS解析が主流となっていますが、ポストゲノム修飾によってタンパク質に付与される糖鎖の変化を読み取るには分離・感度ともに十分とはいえません。 我々は糖鎖の蛍光標識法を開発し、糖鎖の定量的な解析の実現を目指すとともに、特異的な固相抽出法を使った糖鎖の高度濃縮技術の開発やMSに適した標識法の開発に取り組んでいます。
糖鎖の機能解析
生体を構成するタンパク質の多くは糖鎖と結合しています。しかも病変や疾病の進行に伴ってその糖鎖構造が大きく変化し、特に重篤な疾患との関連が指摘されています。我々は糖鎖とレクチンなどのタンパク質の相互作用を解析する方法を開発しています。
高感度分析
分離能が高くても、感度が高くなければその用途は限られます。私たちは、レーザー励起蛍光検出に適した蛍光剤を使った標識法の開発や、従来煩雑であった比色分析法の改善に取り組みます。
分離分析の高機能化
分離分析が大きく変わろうとしています。液体クロマトグラフィーに用いられる充填剤は従来の5 umから2umへと微細化され、高い分離能を実現しました。また、マイクロチップを使ってキャピラリー電気泳動を行うと分析時間が1分に短縮されました。 これからは、これらの分離分析技術が集積化されることで、オンサイト、オンデマンド分析が実現されようとしています。我々はチップ電気泳動などの高機能分離分析技術の開発に取り組んでいます。
現在の研究目標
マイクロチップ電気泳動法のための高度濃縮法、高感度・選択的検出法 キャピラリー電気泳動における新規分離モードと分離技術の開発 アフィニティーキャピラリー電気泳動を使った糖タンパク質性医薬品の品質管理 SPRによる糖鎖-タンパク質相互作用解析 ナノコロイドを使った分離・検出技術の開発 糖鎖分析用高感度試薬の開発 医療機関との連携による病態解析