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研究内容

概要

当研究室では新しい医薬品の創製を目的として、医薬品開発に役立つ方法論の開発を行っています。その1つとして、医薬品の構造に多く見られる複素環骨格を構築する新しい有機合成反応の開発研究をしています。また、近年では環境にやさしいケミストリー(グリーンケミストリー)が注目を集めており、 環境負荷の小さい(エコフレンドリーな)反応剤を用いた反応の開発も行っています。さらに、医薬品候補になりうる化合物の構造活性相関研究による構造最適化にも取り組んでいます。

研究課題

複素環化合物の新しい合成法の開発

複環化合物は医薬品や農薬、または機能性材料として広く利用される化合物です。我々は、これまでにリンと酸素からなるO,P-アセタールという化合物を鍵中間体として、種々の複素環合成法の開発に成功しています。またカルコンを出発物質として利用することで、種々の複素環の新規合成法についても開発を行っています。

環境にやさしい反応剤を用いた新反応の開発

比較的毒性の低い超原子価ヨウ素試薬は、重金属酸化剤に変わる試薬として近年注目を集めています。我々は、超原子価ヨウ素試薬を用いるカルコン誘導体の転位反応法を見出し、この反応を鍵反応とする新規複素環合成法の開発と天然物合成への応用研究を行っています。また温和な条件下で使用できる新規保護基の開発研究やプロセス化学を指向した反応開発の研究も行っています。

ドラッグデザインによる医薬品の開発

ハロゲンを持つ化合物は、生物活性を示すものが多いだけでなく、医薬品の合成中間体としても非常に重要です。我々は、新しいアプローチによる新規ハロゲン化の開発研究を行い、様々なハロゲン化合物の効率的合成法の研究を行っています。

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