近畿大学薬学部は、薬友会との協力のもとに、卒業生の卒後教育を主な目的として、平成5年から「生涯教育研修会」を開催しています。薬の専門家である薬剤師は、卒業後も医療の重要な担い手として、日々新たな知識の習得と研鑽に務めることが義務づけられております。新しい薬は毎年次々と開発され医療現場に投入されており、また最近では、医薬品業界の再編成やICH(International Congress of Harmonization)に基づく医薬品審査・承認手続きの簡素化、医薬分業の定着、介護医療制度の変革、医療のチーム化など、薬剤師を取り巻く環境の変化にはめまぐるしいものがあります。生涯教育研修会では、皆さんが卒業された後も、このような激しい変化に機敏に対処し、薬の専門家としての高い水準を維持し続けられるようにと、折々のこれらの変化に応じた課題を時のテーマとして取り上げ、研修会を開催してきました。近年は、本学の卒業生だけでなく、近隣の薬剤師会にも参加を呼びかけ好評を得ております。
 本研修会では、在学生に対してもアーリーエクスポージャー(early exposure)の一環として受講を義務づけてきました。薬学教育改革に伴って、6年制と4年制を併設している近畿大学では、薬学出身者の医療との関わりを重視し、在学生の聴講の機会を増やすことも検討しております。薬学教育第三者評価・評価基準案にも「医療人としての社会的責任を果たす上での生涯教育の重要性を認識させる教育が行われていること」という基準が設けられており、薬学部生の生涯教育への積極的な参加が提言されています。新入生諸君は早期から医療現場のホットな話題に触れることにより勉学のモチベーションを高め、学部でのカリキュラムに沿った勉学の意味を認識して頂きたいと考えます。
 本研修会のプログラムは、前年度に参加された方のアンケートを元に作成されております。出来るだけ多くの参加者を得て、皆さんの手により、本研修会をより充実したものにして頂きますように願うところです。
 なお、令和元年度生涯教育研修会は9月7日(土)、10月5日(土)、11月9日(土)午後3時00分より近畿大学 39号館 3階 302講義室(メイン会場)、301講義室にて開催予定です。詳細が決まり次第、順次、ホームページ上でお知らせします。

生涯教育研修会委員会委員長 西田 升三