令和 3 年度

 2021.12.17 附属中学校 医薬コース2,3年生に冊子をプレゼント 
 附属中学医薬コース2年生の生徒さんが薬用植物園に見学に訪れるようになって、20年近くになるでしょうか。植物園スタッフも毎年楽しみにしていますが、やはりコロナ禍の影響で、令和2年は中止に、令和3年は縮小しての開催となりました。
 そこで、昨日発行した『薬用植物四季便り』を2年生3年生の生徒さんにプレゼントしました。この本は、日本薬局方に収載されている生薬の基原となる植物について写真付きの気楽に読める解説と、コラムからなっています。冊子は実際の見学体験に代えられるものではありませんが、医療や医薬品への興味を深めるきっかけの一つになれば嬉しいです。
  『薬用植物四季便り』は ⇒ こちらで紹介しています。
 2021.4.30 附属中学校との連携 (医薬コース2年生による見学)  
 医薬の原点は草根木皮、さらには薬となる新しい成分を発見する研究に植物が利用されていることから、毎年 附属中学校 医薬コース 2年生 生徒が見学に訪れます。新型コロナのため昨年は中止しましたが、今年は 感染症対策として午前と午後の2組に分け、見学時間も例年の半分以下に減らしたうえで実施しました。
 生徒のみなさんは、目で見るだけでなく、マスクの上から一生懸命に匂いをかいで植物を観察していました。(マスクのために匂いは感じにくくなりますが、香りの分子はウイルスよりも桁違いに小さいので一般のマスクをしていても香りをかぐことができます。)ダマスク ローズの前では、香料の原料となるバラと知り、『それで♪ さっきからいい匂いしていたんだ!』との反応。コンニャクの花の横では『なんか、この辺臭いと思ってた。へ― こんなん最初に食べたひとすごい』とは、ほんとうに正直な感想ですね。 
 名前のとおりリンゴの香りのアップルミントは、ほとんどの生徒が気に入ったようです。トウキはニンジンやセロリの匂いを何倍にも強くした匂いがするので、ニンジンの匂いが嫌いならば匂わないほうがいいですよとの声かけにも、『ニンジンは嫌いだけど、試しに匂ってみたい、どの葉ですか?』と、積極性を示してくれたのも嬉しいことでした。『うわっ、ニンジンの10倍というよりセロリの10倍強い匂いです!!』
 見学を2部に分けたおかげで、植物を観ながらみなさんに細かく説明をできたことは、まさに怪我の功名でした。
 葛根湯に配剤される生薬の基原となる植物や、課題とした効果を持つ植物も一生懸命探していました。
 生徒のみなさんが自分から興味をもって対象を観察し、違いに気が付ける眼を育ててくれたなら、そして植物に興味を持ってもらえたなら、嬉しい限りです。
薬用植物園見学会  
新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑み、今年度の薬用植物園見学会は実施いたしません。
過去のイベント一覧