植物園の最近
↑↑ バックナンバーはこちらから

2023.3.2

見通しは どうでしょうか
珍しくもありませんが

みなさんがよく知る レンコン
つまり、ハスの地下茎です。

野菜として売られているものと比べ、ずいぶんと細いので、
この写真をHPに載せると
『恥ずかしいからから やめろ(怒)』と、
技術員から叱られそうです。 ドキドキ
冬期休園中に、池の水を抜き
毎年 掃除、植え替えを行っています。

その取り出した泥の中に有ったものから
技術員がより出して置いてありました(左上)。
一部は泥と一緒に残っています(右下)。が、
こちらの下の方に写っている切り口がレンコンらしいので。

◎ ◎ ◎

細くても、そこはレンコン。中には穴が。
レンコンは穴から向こうがのぞけるため、
将来の見通しが良くなると、
縁起をかついで お節料理に入れます。

◎ ◎ ◎

植物園のレンコンは細いように見えますが、
野菜として出荷することを目的に栽培すると、深い泥の中で育てますが、
当園の池の深さを考えると限界があります。
他の植物も一緒に植栽するため、ハス(レンコン)に最適の栽培環境(土壌)に出来ない
などということがあるのでしょう。
考えられそうな原因を並べてみましたが、
十二分に素晴らしい出来だと思います。

◎ ◎ ◎

ちなみに、俳句の世界では、
『蓮根掘る』や『枯蓮(カレハス)』、『蓮の骨(ハスノホネ)』はいずれも冬の季語です。
お正月用の需要のある時に収穫するのでしょう。

『蓮の花(ハスノハナ)』は夏の季語。

取り出したレンコンは、種レンコンとして植え、
夏にまた、花を咲かせます。



植物園の最近
copyright© all rights reserved.