くす玉 |
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シナカンゾウの花が まる~く並んでついています。 同じ Glycyrrhiza 属の植物のうち、 ウラルカンゾウ(G. uralensis)、スペインカンゾウ(G. glabra)の根とストロンは 生薬 カンゾウ(甘草)として使用します。 葛根湯にも入る重要な生薬で、最も使用されている生薬です。 (第18改正日本薬局方では、カンゾウの基原となる植物は学名のみで規定され、和名は記載されていません) しかし、このシナカンゾウ(G. echinata)は、お薬(生薬)にすることはできません。 日本薬局方で、生薬の基原として認められていないからです。 ● ◎ ● 生薬にできる ウラルカンゾウ(G. uralensis)、スペインカンゾウ(G. glabra)も 開花しているので、下に写真を載せます。 |
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こちらは ウラルカンゾウ(G. uralensis)です。 |
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こちらは スペインカンゾウ(G. glabra)です。 どちらも花穂が長く伸びています。 シナカンゾウはお薬にすることはできませんが、 成分の グリチルリチン原料として利用することは可能です。 ● ◎ ● また、シナカンゾウ(G. echinata)はマメ科の植物ですが、 ユリ科(APG体系ではワスレナグサ科)のホンカンゾウもシナカンゾウと呼ばれます。 甘草(マメ科) と 萱草(ユリ科) 漢字で書くと違うのですが。 ややこしいですね。 |