植物園の最近
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2023.7.12
 

被写体にされがちな花の受難
優しく見守って

植物を堅苦しくなく身近に感じてほしい、
興味を持つきっかけになれたらと、再開させた
この 植物園の最近 のコーナーです。

花を載せるなら、気づかれにくいものを紹介したいと、
ひっそりと咲く花たちに独白させている今日この頃ですが。
ヒトの世界なら、見かけにばかりとらわれるの疑問を感じなくもないので。

今日はこんな大きな花に、反論の独白させてみます。
ウコンです。
なんだか最近、小さすぎて色も地味だから、誰も立ち止まって見てくれないとか
そんなことをなげく花がいるようだけど、
そもそも、花にとって、美しいこと、目立つことはそんなに大切なのか?

まあ、受粉に関与してくれる 虫さんが来てくれることは
とても大切なことだけど。

確かに、ボタンとかバラとかは、美しいからヒトに愛でられて、
色々な品種が開発されているから、
遺伝子を残すためにはヒトに気に入られることも
重要な戦略かもしれないけど。

私なんて、直径10センチ以上もある、こんな花でも自分の葉が邪魔になり、
しばらくは誰も気にも留めていなかったなあ。
もう少し成長し、やっと存在が認められるようになったら、
ここからが私の受難の始まり。

ちょっと変わった花だから、それなりに魅力的だから、
私の写真を撮ろうと頑張る。

去年なんて、私の葉が邪魔だとか言って、思い切り引っ張ったり、
畝の中に足を踏み入れたりする人がいて
とても怖い思いをしたんだ。

その時は、植物園の先生が止めてくれて、ホッとしたけど、
いつも警護してもらえるわけじゃないからねえ。
ほら、どんどんと大きくなるし、
別の花も付けるから、
優しく見守ってほしいなあ。



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