雑草に乗っ取られる 白くて細い ウニウニしたものが

結構大きな鉢が、全面にこのような感じになってしまっています。 結構見たことがある草かもしれません。 こんなのを庭や家庭菜園や道端で見つけたら、 間違いなく引っこ抜きますよねぇー。 ところが、また、これが厄介な雑草で、 地中深くに根茎が残るために、 抜いても抜いても復活する しぶといやつです。 だから、鉢が占領されてしまいました。

というわけではなく、 当園ではこの植物も大切に栽培しています。 海岸の砂地に多いことから、ハマスゲの名がついています。 そして、あの雑草として大迷惑な根茎こそが、 日本薬局方にも収載される生薬コウブシ（香附子）です。 手にも入りやすく（繁殖力旺盛）、利用法も幅広く、 重宝された生薬でしょう。 香蘇散など色々な漢方処方に配合されて利用されています。

薬用植物と思うと、観察する目も変わってきます。 （ヒトとは勝手なものです。） よく観ると、 このニワトリの足のような茶色いところに、 ウニウニと白い細いものが。 くるりんとカーブしたりもしています。

この赤褐色の小穂1本に10～40個の小花が付いているそうです。 花は2列に並んでいて、 雄しべと雌しべが間から顔をのぞかせています。 （白い糸状のものが柱頭）

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