植物園の最近
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2023.11.3

ばえる!赤紫色のサヤ
薬用には白い豆なのですが

フジマメの実がたくさんついています。
個人的な印象では、毎年少し暑さが和らいだころに
サヤの数が増えているように思います。
熱帯アフリカ原産というのに、暑すぎるのも苦手なのでしょうか。
赤紫色の花と緑色の葉との色の対比を長く楽しむことができます。
豆のサヤもの赤紫色も鮮やかです。
若いサヤは食用になり、センゴクマメの名で野菜として売られていますが、
少なくとも大阪では、緑色のサヤのものを見かけます。
虫もフジマメが好きなようですね。
すぐに、このように穴が開いてしまいます。
当園のフジマメの豆(種子)です。
このように花の色が赤紫色のものは、サヤや豆も赤紫色です。
いっぽう、白い花のフジマメのサヤは緑色、豆は白色です。

日本薬局方には、生薬 ヘンズ(扁豆) の基原を
フジマメ(Dolichos lablab)マメ科の種子と記載していますが、
性状の項には、『外面は淡黄白色~淡黄色を呈し』とあります。

伝統的にも、薬用には白いヘンズ(白扁豆)を用います。



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