植物園の最近
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2024.1.30

平安貴族よりも万葉びとにちかい私?
花とは

当園のウメは今週になり咲き始めています。
大阪としては標準的な頃合いでしょうか。
上の品種は '選抜南高' です。
数年前から当園でも育て、たくさんの果実が実る姿も来園者に見せています。

下の写真の品種は、'花香実' です。
ハナカミと読みます。これはまだ見学部分には出していません。
果実を収穫するのに適した品種ですが、花もとても見事です。
と全てに素晴らしいところからつけられた名前だそうです。
見学部分に植えている '白加賀' やバックヤードに最近来た '鶯宿' (オウシュク)は
もう少し遅い時期に咲きます。

ウメの花の期間は長いとはいえ、
冬期休園のために一般の方に当園のウメを見ていただくことは
ほとんどできず、残念に思っています。

◎ ● ◎ ● ◎

ということで、私のお気に入りの梅見の場所を書こうかしら。
皆さんもよくご存知の 大阪城公園の梅林です。

ここは、入場料も無料なのが嬉しく、
ここまでの交通費もかからないところに住んでいたときには、
平日にボーーーーっとしに行ったものです。
少し寒めの人出の少ない日が狙い目です。

ウメの種類も多く、2月上旬~3月中旬の長い期間、
何かしらのウメが咲いています。
白梅あり、紅梅あり、枝垂れあり、
大阪のウメの標準木(品種は '白加賀')もあります。

ウメの香りに包まれる花見は、サクラよりもお勧めかもしれません。
(あくまでも個人的見解ですね)

平安以降は、ただ花といえばサクラを指しますが、
万葉の頃はただ花とだけ言えば、
ウメを指しました

だから、私の感覚はちょっと(かなり)古めの日本人ですかね。

とはいえ、あの菅原道真公も
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 ~」と詠むほどに
香りが素晴らしいウメ。
香りも一緒に楽しんでください。

◎ ● ◎ ● ◎

そんな遠くに行かなくても、
近大の学生さんや教職員さん、じっくり見ていますか?
東大阪キャンパスにもたくさんのウメが植えられています。

近畿大学の学園花は『梅』
そして学園章も『梅の花弁』を象徴したものです。
ご存知でしたか?
詳しい由来や意味は近畿大学の公式HPに載っていますが、
手前味噌ですが、なかなか良いことが書いています。

というわけで、キャンパス内の要所要所にウメは植えられています。



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