植物園の最近
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2024.2.22

ときが満ちると急に
世に はびこっている嫌われ者

昨年末からずっとこんなかんじでしたが。
2 月になると、
下から一気に白いのが伸びだしてきました。
2月6日 2月15日2月20日
ぐんぐん花が見えてきたでしょう。
アセビ(アシビ)はとても愛らしい花をしています。

こんなにかわいい花をつけますが、有毒植物です。
食欲旺盛なシカですら毒があるので避けて食べません。
そのため、奈良公園ではシカに食べられずに残ったアセビが
みごとに育っているといわれています。
もっとも、シカが食べないからという理由でヒトが植えたという説もありますが。
●◎●◎●
近年、各地でシカによる食害が問題になっています。
地球の温暖化や天敵がいなくなったことそして狩猟人口の減少などが原因で
数が増えたからということですが、
シカからすれば、食料が足らずにお腹が空いてひもじいということです。
●◎●◎●
貴重な植物資源が食べつくされています。
防護をしていますが、あの伊吹山のお花畑も今では見るかげもありません。
山や森林も被害にあい、破壊され、土砂災害の危険性も高まります。
農作物への被害も増え、
シカに寄生するマダニによる感染症に感染する可能性も増えます。
●◎●◎●

これまでは有毒植物はシカに食べられないといわれていましたが、
この数年は
あのトリカブトバイケイソウですらシカに食べていると聞いています
(確認はしていません、あくまでも伝聞です)。
アセビはどうなのでしょうか。やはりシカに食べられているのでしょうか。
シカに負けずに、今年も同じく咲くのでしょうか。
アセビの花の前でふと気になりました。



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