植物園の最近
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2025.5.22

たくさんのくす玉
知らなければ果実に見間違う

気が付くと、カギカズラにたくさんの小さな緑のくす玉が付いています。
ぶら下がるというよりは、枝から突き出しています。
知らないで見ると、まるで果実がぶら下がるかのように見えてしまいますが、
花も咲く前にそれは ないですね。

こちらは、カギカズラつぼみの集合です。
頭状花序 の小花が球状についています。
咲いてからも花序が球状のままです。
咲くまでにはまだしばらくかかりそうですので、楽しみにしてください。
若い枝の枝(先端の方)に花柄があります。
長い花柄という印象をもちます。
近づいて撮影すると、つぼみの集合体というのがよくわかります。
せっかくなので、後ろ姿と横からの姿も。
花柄は葉腋(葉の付け根)から伸びています。

生薬チョウトウコウ(釣藤鈎)として使われるトゲ(鉤:カギ)も
葉腋に付きます。

トゲ(鉤)と花柄は同じ葉腋にはついていません。

トゲ(鉤)の付いた葉腋よりも先に伸びた
若い枝の葉腋に花柄が付いています。
枝のこちらの写真では、花柄の付く葉腋よりも先端側にトゲ(鉤)があります。
(写真では少し見にくいですが)

花の付く枝にはトゲ(鉤)はつかないとの記載を見ることがありますが、
当園のカギカズラでは、同じ枝に
トゲ(鉤)⇒花⇒トゲ(鉤)の順で付いていました。
こちらの方が珍しい例になるのでしょうか?

大多数は実際のところはどうなのでしょうか?
引き続き観察をしていきたいと思っています。



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