創薬科学科
 医薬品化学研究室

 
准教授 前川智弘
助 教 中村 光

薬友会会員の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平成27年4月より医薬品化学研究室を主宰させていただいております前川智弘と申します。私たちの研究室は創薬科学科に所属する研究室で主として基礎研究を行っています。現在は私と中村光助教の教員2名で研究室を運営しております。研究室には、現在医療薬学科6年生6名、医療薬学科5年生9名、医療薬学科4年生10名、創薬科学科4年生1名の計27名の学部生が所属しており、日々勉強と研究に励んでおります。薬剤師育成を目標とする医療薬学科の学生が3分の2以上を占める薬学部の中での基礎研究ですが、研究室でいろんな実験結果をもとに次の実験計画を考えて研究を進めていくというスタンスは、薬剤師として働くときに現場の状況を総合的に判断し、次にすべきことを考えて適切に行動する、という点で同じであり、相通じるものがあると思っております。

私たちの研究室では、医薬品開発を志向した新しい有機合成反応の開発と構造活性相関に基づいた新しい医薬品の創製を目指した研究を行っております。生物学的製剤も多く開発されてきていますが、低分子医薬品の開発も依然として活発に行われており、そのような医薬品開発を加速できるようなこれまでにない新しい変換反応の開発や低毒性の試薬を用いた新しい反応の開発、さらに低コストで医薬品の価格を抑えられるようなコストパフォーマンスのよい手法の開発を目指して研究を行っております。創薬科学科は今年度より定員が増員され、薬学の知識を身につけた研究者を輩出する環境も整って参りました。微力ではありますが、優秀な薬剤師の輩出と研究者の育成に尽力していきたいと考えておりますので、今後ともご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。

医療薬学科
 医療薬剤学分野
 
教 授 小竹 武
准教授 石渡俊二
講 師 井上知美

「医療薬剤学分野」は、現在、教員3名、学部生20名(6年生8名、5年生6名、4年生6名)および大学院生3名で構成しております。3名の大学院生は堺市総合医療センターレジデントを兼ね、勤務と学業を両立させています。教育においては、病院・薬局実務実習を中核とし、主に高学年を対象とする臨床関連の科目を受け持っています。ここ数年において、6年制薬学教育が大きく変遷し、新カリキュラムの対応に基づき、病院・薬局実務実習の実施要領も大きく変わります。それに伴って、実習施設の先生方にも多大なるご高配賜ることとなりますが、根底にある優秀な薬剤師を社会へ輩出するという目的は何ら変わるものではありません。

研究内容は、病院あるいは薬局における臨床薬剤師が直面する様々な業務に関連する臨床研究を実施しています。主にがん化学療法、感染症治療、循環器疾患治療などに関連して、薬学的管理事項に必要な要因の抽出を行うことによって、薬物療法における適正使用に寄与するエビデンスを発見する研究を実施しており、この研究に関連して、現在、臨床現場で活躍されている先生方の認定・専門薬剤師の取得に貢献できると考えております。また、近年、災害関連における救急対応が注目されておりますが、災害・救急時における安心・安全な社会システムの構築の研究および以前より重視されている医療安全の観点から、抗がん剤の汚染防止に関する研究も実施しております。多くの近畿大学薬学部卒業生の方々のご尽力もいただき、就職を含めて、卒業生を無事に社会へ送り出せている状況でございますが、近年の6年制卒業生の将来の活躍に伴って、これからも未来永劫、近畿大学薬学部生がそれぞれの希望の職種で連鎖的に活躍できることを願っております。近畿大学薬学部の繁栄に寄与することは当然でございますが、微力ながら、研究を通して、先生方の臨床現場において、当分野でご協力させていただけることがございましたら、お声がけをいただければ幸いでございます。今後とも、何卒、ご高配を賜りますようお願い申し上げます。

医療薬学科
 臨床薬剤情報学分野

 
教 授 田充隆
准教授 細見光一
助 教 藤本麻依

「臨床薬剤情報学分野」は、医療薬学科における臨床教育の充実のために設けられた「臨床薬学部門」の中の1つの分野です。教員は3名ですが、全員病院で薬剤師としての実務経験を有する薬剤師です。現在、学生は、学部学生18名(6年生6名、5年生6名、4年生6名)および大学院学生3名が所属しています。

私どもの分野における教育面での目標は、臨床能力に長け、医療の発展に貢献できる薬剤師の育成です。実際には、病院・薬局実務実習はもちろんですが、病院・薬局実務実習前に学内で実務実習事前学習や薬学共用試験のOSCEなどを担当しています。また、研究面では、大量に蓄積された医療関連のデータを分析することにより、そこから新たな情報を取り出し、臨床に活用する研究をおこなっています。近年の医療においては、日々発生する膨大な情報が、効率よく蓄積されるシステムが構築されています。これは医療ビッグデータとして最近注目されていますが、私どもは、この医療ビッグデータを、データマイニングの手法を用い科学的にしかも効率よく解析し、その成果を医療に役立たせようとする研究をおこなっています。

薬学6年制教育も10年目を迎え、やっと軌道に乗ってきたところですが、本年からコア・カリキュラムが改訂され、さらに次の段階へと進もうとしています。この先10年間が薬学6年制教育の正念場だと感じています。10年後には、大勢の近畿大学薬学部卒業生が医療の現場で活躍している姿を想像しています。大変微力ではありますが、薬剤師教育の発展のために努力して参りたいと思いますので、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

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