毎日のようにボタンとシャクヤクを見比べていると、葉が大きく違いました。もちろん、そんなに偉そうに言うほどのことではなく、図鑑や web など、色々なところに載っている当たり前のことですが、若葉マークの私でも気が付くほど、とても分かりやすい違いです。
どうでしょうか?葉の先の方(特に真ん中の小葉)をよく見ると、ボタンの葉は先がギザギザと切れ込みがあり、薄く、ツヤがない、一方、シャクヤクの葉(小葉)の先は切れ込みがなく、厚みがあり、ツヤもあります。
それぞれの 葉を一枚 撮影しました(複葉という形態でこれで葉は一枚)。このように、葉で目安にするなら、比較的長い期間見分けられますね。花の季節より少し前に近くにある他の植物園をいくつかまわり、ボタンやシャクヤクを区別してみて、葉の違いによる見分けを自分のものに出来ている(嬉)と得意になりました。
しかし、世の中そんなに甘くはなかったです。いく園かをまわるうちに、一見するとボタンなのに、エッ?これ、シャクヤクなの?というものがありました。最近 ボタンとシャクヤクのハイブリッド(交配したもの)の、ハイブリッドシャクヤクというものがあり、これは両方の特徴を引き継いでいて、葉にはボタンの葉に似た切れ込みがありました。やられた感です。確かに、葉にツヤはあるかな。もっと
もっと 修行します。
また、 つぼみや花も違いますね。
ボタンのつぼみの先は とがっていますが、シャクヤクのつぼみはコロンとした丸い形ですというのは、季節限定の見分けですが、かなり わかりやすいと思います。
ここ数年は、コロナ禍のため 人前で香りを確かめるのは はばかられましたが、ボタンの花は香らないけれども、シャクヤクの花はバラに似た香りがします。来年の花の季節には、大手を振って香りも確かめられることを期待しましょう。
とりあげた植物 と その学名
★ ボタン
Paeonia suffruticosa ボタン科
★ シャクヤク
Paeonia lactiflora ボタン科