入学式の祝辞や答辞の定番の出だしは、『サクラの花が咲き誇るこの良きときに』ですから、サクラはもう少し後に咲くと思われる方が多いように思います。サクラの話題は少し気が早いかもしれませんが、サクラは種(シュ)も多く、さらに変種や品種もたくさんあり、園芸品種も数えると数百の種類があるといわれるほどで、春の初めから終わりまで順に色々なサクラが咲き、中には四季を通して咲くものまであります。
上の写真は 2 月上中旬に撮影したケイオウザクラ(啓翁桜)です。本来の開花期は 3 月下旬ですが、促成栽培により冬に花をつけさせ、切り枝として販売されています。サクラの開花には一定期間を低温で過ごしたのちに暖かくすることが必要なため、早く寒くなる山形県、富山県、青森県などが生産地です。少し小ぶりの花ですが、切り枝で売られていたものを、私の家では春の節分から 3 月中旬の今もまだ花を楽しんでいます(貧乏性の私は長い期間咲かせますが、暖かい部屋に置くと 2 週間くらいで花が咲き終わると聞いています)。我が家でも そろそろ葉が出てきたので、もうすぐ葉桜を楽しめるでしょう。 少し宣伝のようになってしまいましたが、「1枚目」で『モミジ』という名の植物はないと紹介したように、『サクラ』という名の植物も実はありません。 10枚目は、食害を受けたアブラナとケールの話題です。この しおりの続きは11枚目 に
植 物
・ケイオウザクラ(啓翁桜) (Prunus X subhirtella 'Keio-zakura' = Cerasus 'Keio‐zakura':バラ科)