エビスグサは夜に寝ます。一目瞭然、写真をご覧ください。
初めて見た時には少しびっくり、少し感動。ほとんどのマメ科の植物は、このように夜には葉を閉じ、朝から明るい間は再び葉を開くそうです。しかも一日中真っ暗な部屋に置いても、約24時間周期で寝たり起きたりを繰り返します。ヒトの体内時計のようなものですね。
葉の付け根部分にある細胞内の水の圧力の変化により葉が動きます。これをおこすイオンチャンネル(細胞膜上にあり、特定のイオンを輸送するタンパク質のこと)も数年前に発見されています。
正直に言うと、私はもともと植物に興味関心があるといっても、植物そのものに目を向けるよりも、どちらかというと植物の薬効に興味があったり新しい薬を探す素材として植物を見ていました。そんな私が、植物それ自身を面白いと、関心の対象として観るようになるきっかけのひとつは、このエビスグサです。暗くなるといっせいに葉を閉じ、朝にはいっせいに葉を広げる!いや、いや、植物って ほんとうにおもしろい!
とりあげた植物 について
★ エビスグサ
Cassia obtusifolia マメ科
種子:生薬 ケツメイシ(決明子) 日局18