先端バイオ医薬研究室

OB・OGの声(2010年から2020年在籍)

宇田 純輝(だーうー)

2013年創薬科学科卒業・2015年大学院前期課程修了
卒業後の進路:ピアス株式会社研究員

私は研究室に配属されるまで、自分の将来に漠然とした焦りと不安を抱きながら過ごしていました。しかし、森山研に配属され、自分の研究テーマを進めていく中で、皮膚科学分野の魅力や未知のことを探求する楽しさを感じるようになりました。そして、より実学的な研究への意欲も高まり、企業研究員という職業に就くことを決めました。現在はピアス株式会社で化粧品開発の基礎研究に従事しています。
先端バイオ医薬研究室では、自分のペースで研究を進めることができる素晴らしい環境の中で大変充実した時間を過ごすことができました。研究で行き詰った時には、森山両先生方がしっかりとフォローしてくださり、乗り越えることが出来ました。さらに、自分のやりたいことに挑戦するチャンスも多くいただきました。

現在はパパになりました

特に思い出に残っていることは、自分の希望で海外の学会に何度も参加させていただいたことです。私は英語が苦手だったので、海外までは行かせてもらえないだろうと思っていたのですが、私の希望をすんなりと受け入れてくださり、海外でのポスター発表や口頭発表のチャンスをいただき、評価も受けることが出来ました。この経験で、何事もまずやってみよう、というチャレンジ精神が身についたと思います。 研究室での経験は、研究に関する知識や技術の習得だけではなく、果敢さや精神力も鍛えられ、現在の私にとって人生の糧となっています。
先端バイオ医薬研究室では、自分の努力次第で様々なチャンスが訪れます。これから研究室に配属される皆さんには、それらのチャンスを有効活用し、充実した研究室ライフを送ってください。

国際学会参加

久保 嘉一(ぼぢ)

2016年創薬科学科卒業
卒業後の進路:京都大学大学院生命科学科(修士)→小林製薬(株)研究員

在籍期間は学部卒業までの1年半と短い間でしたが、細胞培養や免疫染色、qPCR等の基本的な実験手法から研究の進め方・考え方まで、その後の研究活動の礎となる幅広いスキルを身に付けることができました。恵まれた環境下で研究に没頭できたことや、学部生でも学会発表・論文投稿にチャレンジできたことは森山研ならではの経験だったと感じています。
 卒業後は京都大学大学院生命科学科(修士)を経て、小林製薬(株)に入社。森山研在籍時の知識と経験が研究開発職としての現在の活動に活きています。
 また、森山研ではメガネさん(旧姓中島さん)と出会い、僕の猛アタックの末現在幸せな家庭を築いています。そういった意味でも、森山研に配属されて本当に良かったと思っています。

受賞
薬学会で受賞

久保(旧姓中島)佑香(メガネ)

2017年医療薬学科卒業
卒業後の進路:薬局勤務

上の久保くん(現夫)と同じ、皮膚の恒常性維持を研究する班で、毎日遅くまで実験していました。医療でしたが、やる気があればしっかり実験をさせていただける研究室なので、研究に対するディスカッション、様々な場での研究発表を経験させていただきました。医療だから、創薬だから…といった括りはなく、班のみんなで研究テーマに取り組めたので、責任感を持ち実験をできたところが良かったと思います。
今は薬剤師として調剤薬局で働いているので、実験することはなくなりましたが、皮膚科の処方箋が来ると少しワクワクしています。

メガネ
近影です

遠山(旧姓谷口)祐紀(めがまそ)

2017年医療薬学科卒業
卒業後の進路:薬局勤務

在籍期間は脂肪由来間葉系幹細胞を神経細胞に分化誘導する研究と、ある患者さんの細胞からiPSを作成し、その病気を治療するための研究を行っていました。そのときの研究結果を発表するために2回も国際学会(カナダ・バンクーバーとスウェーデン・ストックホルム)に連れて行っていただいたことは、森山研ならではの経験だったと思っています。
 また、森山研に入って良かったことのひとつは、成績をキープ出来たことです(先生注:席次1位)。研究の合間に研究室で勉強出来る環境であり、森山研の仲間たちに感化されて頑張れた、また、個人的には忙しくて時間が限られるくらいの方が集中して勉強できたということが大きかったです。

ISSCRでの写真
ストックホルムにて

百合 祐樹(ゆりぞー)

2016年創薬科学科卒業
卒業後の進路:大阪大学大学院生命機能研究科→ライオン(株)研究員

森山研では研究者としての基本的な素養は勿論、分子生物学に関する優れた技術や知見を学ぶ機会があり、私が研究の道を進むための大切な土台を作っていただきました。 研究の分野は豊富な知識や技術、高い洞察力、そして飽くなき探求心が求められるレベルの高い領域です。私の将来に真剣に向き合い、たくさんの学ぶ機会を提供してくださった森山研のおかげで、今の私があると実感しています。
卒業後は大阪大学大学院生命機能研究科(修士)を経て、ライオン(株)研究開発本部にて基盤技術開発に従事。現在はデータサイエンティストと呼ばれる専門職として、キャリアの幅を広げています。私たちの仕事はメディアでも紹介されています。興味のある方は是非ご覧下さい。

研究所にて
ライオン(株)研究所にて

森田 遼(りょーちん)

2019年医療薬学科卒業
卒業後の進路:小林製薬(株)

 薬学部では高い学費を支払いましたが、その分、森山研で充実した設備を用いて思い切り研究生活に打ち込めたため、しっかり元を取った感じでした!ここで学んだ実験方法、分析方法、そしてチームとして皆で協力して研究するスタイル、そのおかげで今の仕事のスタイルを構築する事ができたと思います。
 会社では仕事を実行するためのアイデアを作ることがたくさんありますが、思いついたアイデアをがむしゃらに実行するのではなく、まず文献で先行研究を探し、仮説を持った上で検証をするようになったのは、森山研で研究室生活を送ったからだと思います。
 今は製品の研究開発から外れ、通信販売の売り場を作るための仕事をしていますが、やはり仮説を立てて検証する毎日です。どんな仕事でも基本は一緒。後輩には、是非楽しく研究をして、将来のための投資をしてくださいとお伝えしたいです。

プライベートも仕事も
人生楽しんでます

森田 貴士(もりぞー)

2017年創薬科学科卒業、2019年大学院前期課程修了
卒業後の進路:科目等履修生→薬局勤務

 森山研では様々な研究技術・機器を駆使して研究に没頭出来るため、幅広い研究技術を磨けます。(ちなみにコンフォーカル顕微鏡という非常に高価な機器を好きに弄れるのは近大薬学部の中では当時森山研だけでした。笑) またチームで研究ができる為、企業の研究職にも似た環境下で研究経験を積む事が出来ます。更に学会での研究発表の機会を多くくださるため、研究者にとって必要な発信のスキルも得ることが出来ます。
 今は研究から離れ薬剤師をしていますが、研究に没頭する事で得た「深く考える力」、多くの学会発表の経験で得た「発表と説明する力」、チームで研究する事で得られた「連携する力」を今でも業務に活かせることが出来、森山研で学べて良かったと実感しています。

薬学会近畿支部にて
ダブル森田で発表

後藤 ありさ(ごっさん)

2018年医療薬学科卒業
卒業後の進路:藤井会石切生喜病院

 私は二年半研究室に所属していました。最新機器を用いた研究や学会発表など、様々なことを経験させて頂きました。研究室で得たものはたくさんあり、他者と協力して目標を達成する力や、得られた結果を考察することで、思考力や発想力も養われたと思います。また、このときに一緒にチームで研究していた仲間とは、先輩後輩含めて今でも良く集まって仲良くさせていただいています。
 現在は薬剤師として現場で働いていますが、講義では学ぶことが出来ない社会人としてのあり方を学べた場所だと思います。

バイオでの写真
卒業式 (左)・卒業研究発表(右)

田村 曉識(たむたむ)

2014年医療薬学科卒業
卒業後の進路:奈良県立医科大学附属病院 薬剤部

 私は森山研1期生で、今は取り壊された15号館の1室でプラスミド班として研究し始めたのですが、来る日も来る日も目的の配列のプラスミドを作成することに全力を注いで、学生では珍しかったと思いますが、泊まり込んで研究させていただいたり、理化学研究所の神戸キャンパスに連れて行ってもらったりしたこともありました。また、1期生であったがゆえ、何をするのも自分たちが最初であったため、まずは怖がらずにチャレンジしてみようという意識が根付いたと思います。
 現在は奈良県立医科大学附属病院で緩和薬物療法認定薬剤師として緩和ケアチームで活動しながら、薬剤部内の業務の効率化のための変遷も行っていなければならない中堅の立場となりました。その際は今までの風習にとらわれず改革をしていく必要もあり、研究室で根付いたチャレンジ精神や、根気強く取り組んでいく姿勢が活きてきていると思います。

学会発表
学会発表今昔